9.生保の料率改定?ちょっと待って
どーも、だいごです。
前回の記事で「微差は大差を生む」的な話を書きましたが、
今日は注意喚起をしておこうと思います。
最近チラホラ話題になってるのを聞く、
「生命保険の料率改定」。
質問や相談も数名からあったので、
その点に触れながら書きますです。
そもそも何の話?
何の話かサッパリ分からない。。。
という方。
安心してください。
理解できてなくても、騙されなければ取り敢えずはOKです( ;∀;)泣
と、冗談はさておき。
ザックリ言うと、
「4月から保険料が上がったり貯蓄率が下がったりするから、今のうちに貯蓄型の保険に加入した方がいいよー!」
というセールストークを保険屋さんからされた場合、
鵜呑みにしないことがポイント。
(ここ大事)
こんな感じの仕組み
何で?という話をする上で、
大まかに仕組みの説明を。
そもそも保険会社は、当たり前だけど金融機関。
銀行と同じく、お客さんから預かったお金を運用して収益を出しています。
で、その運用先に「国債」があるのですが、
マイナス金利導入とか色々と影響した結果、
利率が結構下がっちゃったというお話。
単純に、
①お客さんからお金を集める
②①のお金を運用にまわす
③②で得た利益から一部差し引き、お客さんに還元する
ということをしている訳ですが、
②の利率(国債)が下がったのに、
③を従来通りにしてたら、儲からないよー!
って感じになった結果、
③の利率を下げますよということが、
4月に行われる「料率改定」です。
で、利率が下がったから、
①で回収するお金を増やして、
③で還元するお金を減らすね
って感じになるわけです。
(キチンと理解したい人はググってねw)
なので、
「微差は大差になる」と考えれば確かに見逃さない方が良いようにも感じるのですが、
ちょっと待った、です。
何故気を付けるの?
自分も経験がありますが、
「○日まで!」といった期間限定になると、
判断を冷静にできないことがあります。
(衝動買いとかしちゃうよね)
ただ、ここで冷静に考えた方がいいことが。
それは、保険に加入する「目的」は何か?
仮に貯蓄が目的とした場合。
保険という性質上、中長期視点で貯めることが前提になってると思われます。
ただ、現状日本の保険は65歳まで払っても、
せいぜい積立額の110~115%、
良くても120%に増えるって感じです。
(30歳から始めて)
一方、最近話題になってる確定拠出年金を利用して貯めた場合、
節税部分だけで積立額の20%以上が帰ってきます。
(その他社会保険料が下がるとかあるけど、今回は割愛)
もちろん他にも有効な選択肢はありますが、
要は「他の選択肢も知ってるかどうか」の違いが大きいということだったりします。
また、仮に保障が目的の場合。
どのタイミングに焦点を当ててるかにもよりますが、
基本的には定期保険(掛け捨て)の方がコスパが良かったりします。
(老後の相続対策などで使うなら終身保険もアリだと思いますが)
保障にかけるお金は最低限にして、
浮いたお金を他のところに預けた方が、
パフォーマンスや条件が良くなっちゃう場合がほとんどだったりします。
言いたいこと
と、保険を批判的に書いてるようにも見えますが、そんなつもりはありませんw
(むしろ保険好きな方です)
今回伝えたかったことは、
上記のようなことを理解した上で適切な選択をしてほしいということ。
例えば、
「料率改定するから全ての保険料が上がります!」と言ってくる営業マンは、
勉強不足か不誠実な可能性大。
会社にもよるけど、
変わらない保険もキチンとありますw
(値下げする会社もアリ)
また、冒頭にあったような貯蓄率の話をした際に、
キチンと他の選択肢も加味して全体像を伝えてくれるかどうかで、
その方のスタンスが見え隠れすると思います。(敢えて言わないのも同情できますが、、、)
一言でいえば、
必要なときに、必要な分だけ選べば十分です。
また、良い意味で「疑う姿勢」を持つことが、
自身のお金を守ることに繋がります。
以上、保険についての注意喚起でしたー。
誰かの役に立ったら嬉しいな~
広瀬大悟