7.投資と言っても、何からやりゃ良いんだ
どーも、だいごです。
先日資産形成について御相談を受けてた際、
「そもそもどんな選択肢(金融商品)があるの?」と聞かれ、
確かに聞かれることあるなーと思ったので、
今日は簡単にまとめを書いてみようかと。
ちなみに色々と書きますが、
取り敢えず抑えとくポイントとしては、
メリット・デメリットの部分で十分かと。
(全部読んでくれたら嬉しいけどね)
①預貯金
まずは馴染み深いものから。
・普通預金(貯金)
・定期預金(貯金)
これは、知らない人を探す方が難しいですね。
○メリット
流動性→いつでも引き出せる等
🔺デメリット
あんまり増えないよね
「1000万円とその利子」は守ってくれるというもの。
ちなみに海外の銀行に預けてる外貨預金は対象外ですぜ。
(日本の銀行の海外支店、海外の銀行の日本支店)
あと、一口で預貯金と言っても
スーパー定期とか大口定期とか種類は様々。
資産形成としてはアリでも、
資産運用としてはナシですね。
②保険
続いて馴染み深いものとして保険。
ただ、一言で保険と言ってもいくつか。
・生命保険(第一分野)
・損害保険(第二分野)
・医療、ガン保険など(第三分野)
それぞれ特性は違いますがザックリ言うと、
・生死に関する保険→生命保険
・損害を補填する保険→損害保険
・その他→第三分野
って感じ。
そして今回は投資、資産形成(運用)という観点から、
生命保険の中でも下記をピックアップ。
(1)終身保険
(2)養老保険
どちらも貯蓄機能がついた保険で似た感じですが、目的が違います。
(1)「身が終わる」まで保障という字のごとく、無期限で保障するもの。
解約をした際に、解約返戻金として積み立ててたお金が戻ってきます。
(2)「老後を養う」ための保険と、これまた字のごとく。
個人年金などもそうですが、65歳など老後の生活費等を備えることが目的の保険です。
○メリット
・預貯金に比べたら利率が高い(1~2%/年)
・保障がついてるので、途中死亡しても目標額は保険金として受け取れたりする
・保険会社がリターンを保障してくれる(満期まで払った場合等)
🔺デメリット
・流動性が低い(短~中期の資産形成には向いてない)
・手数料構造が二重化(保障、積立部分それぞれ)しているので、投資としてのパフォーマンスが低い
ただ、保険は字のごとく「保障すること」が強みであり一番の目的なので、賢い使い方がマスト。
(使い方の一例としてこんな記事も書きました)
③投資信託
名前は聞いたことがある人も多いかなと。
そもそもどんな構造なのか、ザックリ説明。
Aという株式100万円
Bという株式200万円
Cという国債100万円
こんな形で投資したいなぁと考えてるとして。
それなりにお金を持ってる人ならポンポンって買えちゃうかもですが、
大きなお金をポンっと出すのは中々難しいかと。
そこで、
「上記のような比率で投資するパッケージを作ったので、分割して売りまーす」といって、
一口1万円で買えるように。
これが投資信託。
言い方変えると、一人一人は少額でも、
みんなでお金集めたら大きな金額になるので、
個人では買えなかったようなものにも投資ができるようになりました。
(こんな比率・方針で投資しますーっていうのを目論見書っていうのだが、割愛)
更に投資信託と言っても
・インデックスファンド
・アクティブファンド
という分け方もあったり。
商品の構造や種類として
・不動産投資信託(リート)
・ファンズオブファンズ
などあったり。
今日はあくまで大枠なので、ここも割愛。
○メリット
・少額でも多種類の投資先に分散投資できる
・期待リターンは保険などより高い
・運用は任せておける
🔺デメリット
・元本割れするリスクもある
・直接株などを買うより手数料が少し高い場合がある
あと、抑えておくポイントとしては
・分散
・長期
・手数料
あたりかなと。
確実に勝つ方法は分からないけど、
確実に負ける(損する)ことから回避する方法は上記辺りです。
(詳細はまた別の機会に)
④株式投資
「リスクが高い」ってイメージを持たれる人が多いかなと。
一口で株式投資と言っても、
リターンの形は複数パターンあります。
・配当金
・売買益
・株主優待
「売買益」の基本は、安く買って、高く売る。
ヤフオクみたいなイメージです。
(逆指値など逆パターンもあるけど、割愛)
どの銘柄をどのタイミングで売買するかは各種分析から見いだしたりします。
また、売買の頻度(保有期間)によっても投資スタイルが変わりますね。
デイトレードなど頻繁に売買をする場合、
一言でいうと心理戦だと思ってます。
逆に長期保有して株価上昇を狙う場合、
分析が肝になるかと。
「配当金」は、その銘柄を保有していることで一定期間ごとに配当されるお金。
例えば株価自体は購入時より下がってても、
当初予定通りの配当金を得られることで、
購入金額に対して○%の利益が出たと考えることができます。
(株価下落自体は、売らない限り損失確定しません。保有し続けて塩漬け状態になることもありますが、、、、)
「株主優待」は、
その銘柄を保有している人に対して、
企業から送られるサービス的なもの。
メーカーならその企業の商品、
飲食店なら食事券とか。
現金そのものでは受け取れませんが、
それなりに価値の高いものをくれる企業もあったりします。
例えば100万円の株を保有していて、
10000円分の商品が年に1度もらえるとしたら、
1%のリターンを得たような形になります。
○メリット
・リターンがダイレクトに入る(保険、投信のように間に機関がはさまれてない為)
→年率100%越えの銘柄もたまに見かける
🔺デメリット
・時間と労力をそれなりにかける必要がある(学習、銘柄選定などに)
→短期売買をしたい方は、更にプラスで時間等かかるかと
・0円になるリスク(企業の倒産など)
→かなり確率は低いですが、一つの可能性として
リスクコントロールができるか、
ゴール設定ができるか、
その辺りがポイントですかね。
(一言でいえば自己管理)
ちなみにその他メリットとしては、
・株式投資を通じて社会や経済について学ぶことが楽しくなる
ってのもあるかなぁと。
⑤債券
一番耳にするのが国債かと。
他にも、社債や地方債などもありますが、
今回は国債に焦点を当てて。
更に、その国債もいくつかに別れるわけですが。
・個人向け国債
一見どちらも変わらなさそうですが、
相違点があるのです。
「個人向け国債」は、元本保障。
購入後1年が経過していれば、購入時の金額は保障しまっせというもの。
それに対して、
「国債」は、元本確保。
はて、保障と確保で何が違うのか??
【保障】はいつでも(1年経過以降)元本を返してくれるのに対して、
【確保】は満期まで経過したら元本を返すという「条件付き」というイメージ。
じゃぁ個人向けの方が絶対に良いかというと、もちろんそうとは言い切れず。
元本確保型の国債は「時間のリスク」を負ってますので、
その分個人国債より利回りが少し高くなってます。
(厳密に言うと個人向け国債の利回りが低く設定されてる)
少し前説明が長くなったけど、
株式と比較するとイメージしやすいと思ってますが、
・株は出資で、債券は貸出し
・株はリターンが未定で、債券は決まってる
そんな感じで取り敢えず認識できてれば良いかなと思います。
(我ながらザックリ)
あとは、分散投資をする上での基本として、
金利が上がると株価は上がり、
債券価格は下がる
といった性質を利用して資産配分を考えたりもします。
(また別の機会に)
○メリット
・預貯金よりリターンが少し高い
・株など他の金融商品との組み合わせで相性が良い
🔺デメリット
・大きなリターンは期待できない(日本国債の場合)
あくまで僕の中でのイメージですが、
貯金好きでリスク取りたくないーって方には、
取り敢えずアリな選択肢かもですね。
⑥不動産投資
ここはあまり詳しくないのですが、
僕の知る範囲でm(_ _)m
不動産投資の収益は大きく、
・キャピタルゲイン(売って得るお金)
・インカムゲイン(家賃収入)
になります。
(民泊とかもあるかもですが、割愛)
たまに不動産投資の営業マンから聞く話として、
「他人(借りてくれる人)にローンを返済してもらって家という資産を手にする」
という表現をされる方をお見受けします。
確かにそうかもなーと思えそうですが、
そもそも「資産」という言葉の定義がどうなのかという部分も気になるところ。
住宅ローン減税などの合わせ技を駆使すれば、
所得によってはキャピタルゲインでプラスにすることも可能だと思いますが、
残難ながら僕は不動産の価値を見極める能力は無いので自らは勧めず、、、
(他人に貸したらこの合わせ技も使えないのですけどね)
○メリット
・中古などを一括購入し、リノベーションして価値を上げて売却すればプラスになるのかな?
🔺デメリット
・ローンを組んで買うので、他のローン(自分が住む用の家、車など)が組みづらくなる
・修繕費などが案外多額にかかる
完全に僕の主観(不動産投資はやらない)が混ざってますが、
この辺は信頼できる他の専門家に任せますw
まとめ
だいぶながーくなりましたが、
ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございますm(_ _)m
上記は「一般的な金融商品」を羅列したので、
他にも色んなものが存在してます。
(ややこしいですね。それが楽しいのだけど)
また、「どのように買うか」という選択肢として、
NISAや確定拠出年金などもあります。
これらは税制優遇措置があるので基本的には良いと思ってますが、
結局は使い方次第なのでお気をつけて。
(これも別の機会に書くかな)
多種多様な選択肢があるのは、
多種多様な価値観や生き方が前提にあるからだと想ってます。
全てのことを全員が知る必要はないかもしれませんが、
全体像だけでも何となく頭の片隅に置いといてもらえれば、
自身のお金を守る力にもなるんじゃないかなぁと。
以上、今日はここまでm(_ _)m
広瀬大悟